お知らせ

帯状疱疹予防ワクチンについてのご案内

2023.09.20

帯状疱疹は日本人の3人に1人が罹患するありふれた病気です。50歳以上では10人に2人の割合で難治性の帯状疱疹後神経痛に移行します。ワクチンを接種することにより、帯状疱疹にかかりにくくなり、帯状疱疹後神経痛に移行しにくくなります。

当院では、50歳以上の方に ①生ワクチン(1回接種、接種料8000円)または②サブユニットワクチン(シングリックス:2か月間隔で2回接種、接種料20000円×2)の予約を受け付けています。

①生ワクチン:約6か月~3年の観察期間において帯状疱疹発症を53%減らし、帯状疱疹後神経痛を67%減少させたとの報告があります。免疫機能に異常のある疾患を有する方や免疫抑制をきたす治療を受けている方(ステロイド内服など)は接種できません。

②サブユニットワクチン:水痘帯状疱疹ウイルスの糖蛋白質成分にアジュバントを添加したものです。約3~4年の観察期間において帯状疱疹発症を93%減らし、帯状疱疹後神経痛を89%減少させたとの報告があります。ただし、接種数日間の注射部位局所反応(痛み、発赤、腫脹)や全身性副反応(疲労、胃腸症状、頭痛、筋肉痛、悪寒)は有意に多かったとのことです。サブユニットワクチンは免疫不全の方も接種できます。